月3万円の積立を、自営業になって1万円に減らした話

小さな植木鉢と若芽のイラスト、中央に「月3万円 → 月1万円」「自営業になって積立を見直した話」の文字。会社員時代の積立額から、自営業として再スタートした際に額を見直したことを表現。 自営業×投資

こんにちは、コツ活ノートです。

私は今、自営業として働いています。妻は会社員。地方都市で暮らす28歳の夫婦です。

今は月1万円のオルカン積立を、これから月3万円に戻していくところです。でも、大学を卒業した直後の私は、月3万円でS&P500を積み立てていました。

つまり、一度減らして、これから戻す。そういう経過をたどっています。

なぜ減らしたのか。なぜ今、戻そうとしているのか。会社員から自営業に変わったタイミングで、投資のやり方をどう見直したのか。今日はその話を書いてみます。

同じように、収入が安定しない働き方をしている方の参考になればうれしいです。

会社員時代は月3万円でS&P500を積立していた

大学を卒業して働き始めた頃、すぐにNISAの積立を始めました。月3万円、S&P500。深い理由があったわけではなく、当時よく読んでいた本やブログで「インデックス長期積立がいい」と書いてあったからです。

決まった日にお給料が入って、決まった額が証券口座から自動で引き落とされる。当時の私にとっては、それが当たり前でした。

途中で余剰資金が出た時には、VTI(米国ETF)とHDV(高配当ETF)も買っていました。コアはS&P500、サテライトでETFを少し。教科書通りのコア・サテライト戦略のつもりでした。

今思うとアメリカに寄り過ぎな気もしますが……

この頃の積立は、何のストレスもなく続いていました。給料が止まる想像をしていなかったからです。

1年働けない時期で考え方が根本から変わった

ところがある時期、1年ほど働けなくなりました。詳しい経緯は伏せますが、結果として収入が大きく落ち込み、生活費が足りなくなりました。

その時、私はVTIとHDVを売って生活費に充てました。プラスで売れたので損は出ませんでした。でも、本来なら長期で持ち続けるはずだったものを、生活のために崩したことに強い後悔が残りました。

この時の経験は、1記事目に詳しく書いています。

このタイミングで、はっきり気づいたことがあります。

「投資の前に、生活を守る現金がないと話にならない」

当たり前のことなのですが、給料が毎月入る前提で家計を組んでいた私には、骨身に染みる気づきでした。投資商品の選び方より、生活防衛資金がある状態を作ることのほうが何倍も大事だったのです。

生活防衛資金を100万円ためた話は、2記事目に書きました。

自営業として再スタート、月1万円から積み直した

1年の時期を経て、私は別の業界に移り、自営業として働き始めました。会社員に戻る選択肢もありましたが、これからの働き方を考えた結果、自営業を選びました。

再スタートのタイミングで、新NISAの積立を月1万円から再開しました。商品はオルカン(全世界株式のインデックス投信)に切り替えました。

会社員時代の月3万円から、月1万円。3分の1まで減らしたことになります。

なぜ減らしたのか。理由はシンプルで、自営業の収入は読めないからです。

会社員と自営業、家計感覚として何が一番違うか。私の場合は次の3つでした。

ひとつ、毎月の収入額が読めない。月によって入ってくる金額が違うので、固定費を増やすのが怖くなります。

ふたつ、社会保険が薄い。会社員なら病気で休んでも傷病手当金が出ますが、国民健康保険にはそれがありません。働けなくなったら、即収入ゼロです。

みっつ、退職金がない。会社員なら老後資金の一部を退職金で補える前提がありますが、自営業は自分で全部用意するしかありません。

この3つを踏まえると、自営業は「会社員以上に、生活防衛資金を厚く持つ」必要があります。だから、再スタート時の私は、積立額を増やすより先に、生活防衛資金を貯めることを優先しました。

自営業の私が、投資で大事にしている順序

ここまでの経験から、私の中で投資の「順序」が固まりました。

1つ目、生活防衛資金を厚めに確保する。会社員より厚めに、というのが自営業の感覚です。私の場合、生活費の半年~1年分を住信SBIネット銀行の普通預金に置いています。

2つ目、積立(コア)は、無理のない額で淡々と続ける。「無理のない額」がポイントで、見栄を張って増やすと、収入が落ちた時に売る判断をしてしまいます。1記事目で書いたETF売却と同じ失敗を繰り返したくないので、まずは続けられる額から、と決めました。

3つ目、余剰資金で攻め(サテライト)に少し回す。やってもいいけど、控えめに。今は余剰でS&P500を時々買い増す程度にとどめています。

この順序、シリーズの中で何度か書いている「動かないほうが勝つ」というテーマと、地続きの話です。1記事目の失敗から学んだのは、「コアを大きくしすぎず、サテライトを膨らませすぎず、土台の現金を厚めに」という配分でした。

4記事目で、放置運用の妻に負けた話を書きました。妻はずっと月3万円の楽天VTIを淡々と続けています。私が悩んで動かしている間、妻は何もしていません。何もしないほうが、結果として勝っていました。

シンプルで、続けられる額。これが、自営業の私が出した一つの答えです。

これから:月3万円に戻し、iDeCoも視野に

生活防衛資金が整ってきたので、近いうちに積立を月3万円に戻す予定です。3年前の自分と同じ額に、ようやく戻れる。

戻す先はオルカンを継続。商品については5記事目で書いた話とつながりますが、私は「迷いたくないタイプ」なので、1本で完結するオルカンが合っています。

次に視野に入れているのが、iDeCoです。

自営業はiDeCoの掛金上限が会社員より大きく、現時点で月68,000円まで積めます(企業年金のない会社員は月23,000円が上限)。退職金がない分、iDeCoで自分の退職金を作るイメージです。

さらに2027年1月からは制度改正で上限が引き上げられる予定で、自営業は月75,000円、企業年金のない会社員は月62,000円まで積めるようになります。自営業にとってiDeCoの存在感は、これからますます大きくなりそうです。

ただし、iDeCoは60歳まで原則引き出せません。生活防衛資金と積立NISAの土台がしっかりしてから、というのが私の中の順番です。月3万円のNISA積立に慣れて、新NISAの枠を埋められるペースが見えてきたら、iDeCoの検討に入ろうと思っています。

iDeCoの検討と決定のプロセスは、また別の記事で書く予定です。

まとめ:収入の安定性に合わせて、額と順序を調整する

会社員と自営業、投資の中身そのものは大きく変わりません。新NISAでインデックス投信を積み立てる、という選択は同じです。

違うのは「額」と「順序」です。

収入が読める会社員なら、生活防衛資金を3〜6ヶ月分確保したら、積立額をぐっと上げてもいい。収入が読めない自営業や個人事業主なら、まず生活防衛資金を半年〜1年分くらい厚めに持って、そこから積立を増やしていく。

これは私の場合の話で、正解はひとつではありません。ただ、「給料が毎月入る前提で家計を組んでいて、収入が止まった時に資産を崩した」のは、間違いなく私の失敗でした。自営業になってからは、収入の不安定さを前提に、生活防衛資金と積立額のバランスを組み直しています。働き方や収入の安定性が変わったら、投資のやり方もそれに合わせて見直す。当たり前のことですが、会社員時代の私にはその発想がありませんでした。

同じように、会社員から自営業に変わった方、これから変わるかもしれない方、収入の波がある働き方をしている方。投資を「やめない」ために、額と順序を一度見直してみるのもいいかもしれません。

来年の自分が少し楽になる投資を、夫婦で淡々と続けていきます。


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※当ブログは個人の体験記であり、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。

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