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【2026年版】個人事業主の銀行口座おすすめ5選|分ける理由・屋号付き口座・口座開設の流れ

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個人事業主になったら、事業用の銀行口座は作ったほうがいいのか。作るならどの銀行がいいのか。屋号付きの口座でないとだめなのか。開業の準備をしていると、口座のことで意外と手が止まります。

先に結論を書くと、事業用の口座はプライベート用と分けたほうが、帳簿づけと確定申告がずっと楽になります。銀行は「売上がどこに入金されるか」と「会計ソフトにつなげるか」で選ぶのが、いちばん失敗しにくい方法です。屋号付きの口座は、取引先から振り込みを受ける仕事なら便利ですが、お店で直接お客さまから代金を受け取る商売なら、個人名義の口座でも困りません。

この記事では、口座を分ける理由、屋号付き口座と個人名義の口座の選び方、個人事業主に向いている銀行5つの比較、口座開設の流れと必要書類までをまとめました。リラクゼーションサロンを1人で営んでいる私が、開業のときから事業用口座をどう使っているかも実例として紹介します。

※手数料などの情報は2026年10月時点のものです。改定されることがあるので、申し込む前に各銀行の公式サイトで確認してください。

迷ったらこの選び方でOK

細かい比較の前に、タイプ別のおすすめを先に置いておきます。

こんな人おすすめ
Airペイなどのカード決済で売上を受け取るお店三井住友銀行(Airペイの入金が月6回)
屋号付き口座をネットで作りたい楽天銀行 個人ビジネス口座、PayPay銀行
外注先や仕入れ先への振り込みが多いGMOあおぞらネット銀行
まずは個人名義の口座を事業専用にしたい三井住友銀行、ドコモSMTBネット銀行

それぞれの理由は、このあとの比較で詳しく説明します。

個人事業主は事業用の口座を分けるべき?

分けなくても確定申告はできる

まず前提として、個人事業主が事業用の口座を持つことは、法律で義務づけられてはいません。プライベートの口座1つで売上を受け取り、経費を払っていても、青色申告をして青色申告特別控除を受けることはできます。「個人事業主 口座 分けない 青色申告」で検索して不安になっている人もいると思いますが、分けていないこと自体が問題になるわけではありません。

分けると帳簿づけが楽になる理由

それでも分けたほうがいい理由は、帳簿づけの手間がまったく違うからです。

1つの口座に生活費と事業のお金が混ざっていると、会計ソフトに明細を取り込んだあと、1件ずつ「これは事業の取引か、プライベートの取引か」を仕分けることになります。家賃、スマホ代、食費、売上の入金が同じ明細に並ぶので、取引が増えるほど確認に時間がかかり、仕訳の間違いも起きやすくなります。

もう1つは、事業のお金の状態がひと目でわかることです。事業用口座の残高を見れば、今月の売上が入ったか、経費の引き落としにお金が足りているか、税金の支払いに回せるお金がどれくらいあるかがすぐにわかります。

口座を分けないときの仕訳

事業とプライベートのお金が行き来したときは、「事業主貸」「事業主借」という勘定科目を使います。

事業用の口座からプライベートの支払いをしたときや、生活費を引き出したときは「事業主貸」です。反対に、プライベートの口座やお財布から事業の経費を払ったときは「事業主借」になります。

たとえば、事業の口座として帳簿をつけている口座から、自分の食費を1万円払ったら「事業主貸 10,000円/普通預金 10,000円」です。プライベートのクレジットカードで事業用のタオルを3,000円分買ったら「消耗品費 3,000円/事業主借 3,000円」になります。

口座を分けていないと、こうした仕訳が毎月何件も出てきます。分けておけば、事業主貸や事業主借が出てくるのは、口座の間でお金を移したときくらいになります。

途中から分けることもできる

開業してしばらくプライベートの口座だけで回していた人も、途中から事業用の口座を作れば問題ありません。新しい口座を作ったら、その日以降の売上の入金先や経費の引き落とし先を、順番に新しい口座へ切り替えていきます。

プライベートの口座から事業用口座へ当面の運転資金を移したときは、「普通預金/事業主借」として記帳します。切り替える前の取引は、これまでどおりプライベートの口座の明細から事業の分を拾って記帳します。年の初めや月の初めなど、区切りのいいタイミングで切り替えると、帳簿の確認がしやすくなります。

屋号付き口座と個人名義の口座、どちらにする?

屋号付き口座とは

屋号付き口座は、「ソラリエ 山田太郎」のように、屋号と本人の名前を並べた名義の口座です。個人事業主は法人ではないので、法人口座は作れません。屋号だけを名義にした口座も基本的には作れず、屋号と個人名をセットにした口座名義になります。

屋号付き口座が向いている人

取引先から報酬を振り込んでもらう仕事なら、屋号付き口座があると便利です。請求書に屋号の入った振込先を書けるので、取引先から見て事業として営んでいることが伝わりやすくなります。

屋号なしの個人名義の口座で十分な人

一方で、サロンや飲食店のように、お店で直接お客さまから代金を受け取る商売なら、屋号なしの個人名義の口座でもほとんど困りません。お客さまが口座の名義を目にする場面がないからです。売上はカード決済サービスからの入金や、現金を自分で預け入れる形で口座に入ります。

屋号付き口座は、開業届の控えなど屋号を確認できる書類が必要で、開設に時間がかかることもあります。屋号を変えると口座の名義変更の手続きも必要になります。対面の商売なら、まずは個人名義の口座を事業専用にして始めて、取引先からの振り込みが増えてから屋号付きを検討する、という順番でも十分です。

事業用口座の選び方 4つのポイント

1. 売上の入金先として使えるか

いちばん大事なのは、売上がどこに入金されるかです。カード決済サービスを使っているお店なら、決済サービスの入金口座として登録できるか、入金の回数や手数料がどうなるかを確認します。

たとえばAirペイは、振込手数料が無料で、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の口座なら入金が月6回、それ以外の銀行は月3回です。ゆうちょ銀行は入金先に指定できません。入金の回数が多いほど売上が早く口座に入るので、仕入れや支払いのお金を回しやすくなります。

2. 会計ソフトと連携できるか

マネーフォワード クラウド確定申告やfreeeなどの会計ソフトと連携できる口座なら、入出金の明細が自動で取り込まれます。主な銀行はたいてい連携に対応していますが、使っている会計ソフトの連携先一覧で、事業用にする口座が対応しているか確認しておくと安心です。会計ソフトの選び方は、個人事業主の会計ソフト比較にまとめています。

3. 振込手数料

仕入れ先や外注先に振り込む機会が多い人は、他行あての振込手数料も比べます。ネット銀行のほうが安い傾向があり、1回あたりの差は数十円でも、毎月何件も振り込むなら年間では大きな差になります。反対に、振り込む機会がほとんどない商売なら、手数料の差はあまり気にしなくてかまいません。

4. 屋号付きにできるか、開設しやすいか

屋号付き口座がほしい場合は、その銀行で屋号付き口座を作れるか、ネットで申し込めるかを確認します。店舗のある銀行は窓口での手続きが必要なことが多く、ネット銀行はスマホやパソコンで申し込みが完結するところが多いです。

個人事業主におすすめの銀行口座5選を比較

銀行屋号付き口座他行あて振込手数料(ネット)特徴
三井住友銀行窓口で開設できる3万円未満154円、3万円以上220円Airペイの入金が月6回。同行あては無料
楽天銀行個人ビジネス口座3万円未満150円、3万円以上229円(個人ビジネス口座)個人口座を持っていればネットで追加申し込み
PayPay銀行個人事業主口座145円最短当日に開設。同行あては無料
GMOあおぞらネット銀行個人事業主向け口座100円他行あての振込手数料が安い
ドコモSMTBネット銀行なし(個人口座を事業用に使う)ランクに応じた無料回数のあと77円個人口座の手数料が安い

三井住友銀行

店舗のある都市銀行で、Airペイの入金が月6回になる3行のうちの1つです。ネットバンキングのSMBCダイレクトなら、三井住友銀行あての振り込みは無料、他行あては3万円未満が154円、3万円以上が220円です。

屋号付きの口座は窓口で開設でき、ホームページやアプリから申し込むと屋号なしの個人口座になります。窓口で屋号付き口座を作るときは、本人確認書類に加えて、開業届の控えなど屋号と事業の内容を確認できる書類を求められます。カード決済の売上を早く口座に入れたいお店や、近くに店舗があると安心できる人に向いています。

三井住友銀行の口座開設はこちら

楽天銀行

「楽天銀行 個人事業主」で調べる人が多いように、個人事業主の事業用口座として定番のネット銀行です。屋号付きの「個人ビジネス口座」があり、楽天銀行の個人口座を持っている人が、追加で申し込む形になります。

口座開設は2段階です。まず楽天銀行の個人口座を作り、ログインしたあとに個人ビジネス口座を申し込みます。このとき、開業届の控えなど屋号を確認できる書類を提出します。個人口座の番号とは別の口座番号になるので、プライベートと事業のお金を同じ銀行の中で分けられます。

個人ビジネス口座の振込手数料は、楽天銀行あてが52円、他行あてが3万円未満150円、3万円以上229円です。口座維持手数料はかかりませんが、キャッシュカードは発行に1,100円かかります。個人口座のほうは会員ステージに応じて他行あての振り込みが月数回無料になるので、プライベート用は個人口座、事業用はビジネス口座と使い分けることもできます。

楽天銀行の口座開設はこちら

PayPay銀行

屋号付きの「個人事業主口座」をネットで申し込め、最短当日に開設できます。PayPay銀行あての振り込みは無料、他行あては145円です。お店でPayPayの決済を受けている人は、売上の入金でPayPay銀行が優遇されるのも利点です。

気をつけたいのは、名義が必ず「屋号+本名」になり、屋号なしでは作れないことです。2年以上使われていない口座には手数料がかかるので、作ったら事業用として使い続けることが前提になります。

PayPay銀行の口座開設はこちら

GMOあおぞらネット銀行

法人や個人事業主向けのサービスに力を入れているネット銀行です。2026年8月17日から、法人・個人事業主の他行あて振込手数料が1件100円に下がり、同行あては無料です。外注先への支払いや仕入れの振り込みが多い人ほど、手数料の安さが効いてきます。

GMOあおぞらネット銀行の口座開設はこちら

ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)

2026年8月3日に住信SBIネット銀行から名前が変わった銀行で、個人向けのサービスは「ドコモの銀行」という名前になっています。法人口座は法人向けのサービスで、個人事業主向けの屋号付き口座はないため、個人口座を事業用に使う形になります。他行あての振り込みはランクに応じて毎月の無料回数があり、それを超えると77円です。

すでに住信SBIネット銀行の口座を振込先として請求書などに書いている人は、銀行名を新しい名前に直しておきましょう。口座番号はそのままですが、旧行名のままだと振り込む側が銀行を探せなくなることがあります。

ドコモSMTBネット銀行の口座開設はこちら

セラピストの実例:三井住友銀行の個人名義口座1本で回している

私はリラクゼーションサロンを1人で営んでいて、事業用の口座は三井住友銀行の個人名義の口座1つです。開業のときから、プライベートの口座とは分けて使っています。

この口座が担っているのは、次の3つです。

  1. Airペイのカード決済の売上の入金先
  2. マネーフォワード クラウド確定申告に連携している口座
  3. 事業用カードの支払いなど、事業の出金

三井住友銀行にしてよかったと感じるのは、Airペイの入金が月6回になることです。カードで払ってもらった売上が早く口座に戻ってくるので、タオルや消毒用アルコール、お客さまに出すコーヒーや紅茶といった消耗品を買うお金に困りません。入金はそのままマネーフォワードに取り込まれるので、売上の記帳もほとんど手間がかかりません。

自動化でカンタンに書類作成 マネーフォワード クラウド確定申告

屋号付きにしていないのは、サロンではお客さまに口座の名義を見せる場面がないからです。代金はAirペイのカード決済か現金で受け取っていて、取引先から振り込んでもらう仕事もありません。個人名義の口座でも、事業専用にしておけば帳簿づけには何の問題もありませんでした。

現金でもらった売上は、Airレジに入力しておくことで、会計ソフトに連携したときに反映されるようにしています。このやり方は個人事業主の会計ソフト比較で詳しく書いています。

事業の経費の支払いは、事業用のクレジットカードにまとめています。私はJCB Biz ONEを使っていて、Amazonでポイントが使えるのも気に入っています。口座とカードの両方を事業専用にしておくと、会計ソフトに取り込まれる明細がすべて事業の取引になるので、仕訳で迷うことがほとんどなくなります。

JCB Biz ONE

口座開設の流れと必要書類

開業前でも口座は作れる?

個人名義の口座なら、開業前でも普通の個人口座として作れます。開業の準備で備品を買う段階から事業用の口座を使っておくと、開業前の支出(開業費)も把握しやすくなります。

屋号付きの口座は、屋号を確認できる書類が必要になるため、開業届を出したあとに申し込むのが一般的です。

屋号付き口座の開設の流れ

  1. 税務署に開業届を出し、控えを受け取る(e-Taxで出した場合は受付結果の画面などを保存する)
  2. 屋号付き口座を作る銀行を選ぶ
  3. ネットか窓口で申し込み、必要書類を提出する
  4. 審査のあと、キャッシュカードなどが届いて利用開始

口座開設の必要書類

必要書類は銀行によって違いますが、よく求められるのは次の2種類です。

  1. 本人確認書類:マイナンバーカード、運転免許証など
  2. 屋号と事業の実態を確認できる書類:開業届の控え、確定申告書の控え、青色申告承認申請書の控えなど

事業の内容がわかるホームページやSNSのURLを聞かれることもあります。サロンならホットペッパービューティーのページやお店のホームページを用意しておくとスムーズです。

審査があるので、申し込んでから使えるようになるまで、数日から数週間かかることがあります。売上の入金先として使う予定があるなら、早めに申し込んでおきましょう。

よくある質問

プライベートの口座だけで事業をしてもいい?

問題ありません。ただし、生活費と事業のお金を1件ずつ仕分ける手間がかかります。取引が少ないうちはそれでも回りますが、売上が増えてくると帳簿づけの負担が大きくなるので、早めに分けておくのがおすすめです。

屋号なしの個人名義の口座でも、取引先から振り込んでもらえる?

もちろん受け取れます。取引先によっては屋号付き口座のほうが安心されることもあるので、振り込みを受ける仕事が中心なら、屋号付き口座を検討してください。

事業用の口座はいくつ持てばいい?

基本は1つで十分です。売上の入金も経費の支払いも1つの口座にまとめたほうが、お金の流れを追いやすくなります。税金の支払い用にお金を取り分けておきたい場合は、同じ銀行の目的別口座などを使うと管理しやすくなります。

将来、銀行から融資を受けたいときは?

融資の審査では、確定申告の内容や、事業用口座のお金の動きを見られます。事業用口座を分けて、売上と経費の流れをきれいに残しておくことが、融資を受けるときの土台になります。開業資金や設備資金の借り入れを考えているなら、日本政策金融公庫や地元の信用金庫に相談するのが一般的です。

事業用口座の利息は売上になる?

個人事業主の預金の利息は、事業の売上ではなく利子所得になり、受け取るときに税金が源泉徴収されて課税が終わります。帳簿では「普通預金/事業主借」として処理します。

まとめ

個人事業主の事業用口座は、法律上の義務ではありませんが、プライベートと分けておくだけで帳簿づけと確定申告の手間がぐっと減ります。

口座を選ぶときは、まず売上の入金先として使えるか、会計ソフトと連携できるかを確認し、振り込みが多い人は振込手数料も比べてください。屋号付き口座は取引先から振り込みを受ける仕事なら便利ですが、お店で直接代金を受け取る商売なら、個人名義の口座を事業専用にするだけでも十分に回ります。

口座を分けたら、次は経費の支払いに使うカードも事業専用にしておくと、会計ソフトの明細がさらに整理しやすくなります。開業から確定申告、国保・年金まで、個人事業主のお金の全体像はトップページにまとめています。

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